MeteorでREST APIサーバーを作ろう!
Meteorとは
MeteorはオープンソースのフルスタックなJavaScriptアプリ開発フレームワークです。
Meteorを使うことで1つのプログラミング言語(JavaScript)だけでサーバー、クライアント、モバイルそれぞれのアプリを開発することができ、それぞれのプラットフォーム間でのコード共通化も簡単に行えるため、開発効率を高めることができます。執筆時のバージョンは1.3.5.1です(2016年7月21日現在)。
REST APIとは
- REST API とは、REST(REpresentational State Transfer)の原則に従ったWeb APIのことで(RESTful API)、Webシステムを外部から利用するためのプログラムの呼び出し規約(API)の種類の一つです。
- REST APIではURL/URIですべてのリソースを一意に識別し、セッション管理や状態管理を行わないステートレスな設計を行います。
- またHTTPの各メソッド(GET/POST/PUT/DELETE)を動詞とみなし、リソースに対して操作を行います。
- 例えば、ブックマークリソース(/api/bookmarks)が存在する時、HTTPの各動詞は以下の意味を持ちます。
操作 | 意味 |
---|---|
GET /api/bookmarks | ブックマークリソース一覧取得 |
POST /api/bookmarks | ブックマークリソースの新規作成 |
GET /api/bookmarks/:id | 指定したidのブックマークリソース取得 |
PUT /api/bookmarks/:id | 指定したidのブックマークリソース更新 |
DELETE /api\/bookmarks/:id | 指定したidのブックマークリソース削除 |
詳しくは以下のページをご参照ください。
ゴール
- MeteorでREST APIサーバーを構築し、REST API経由でコレクションのCRUD操作する方法を身につける
- REST APIをMeteorで呼び出す方法を学ぶ
想定読者
- REST APIについて興味のある方
- REST APIサーバーを簡単に構築する方法を知りたい方
- MeteorアプリでREST APIを提供する方法を知りたい方
必要な知識
- HTML/CSS/JavaScriptに関する基礎知識
- ターミナル(コマンドライン)の基本的な操作ができる
- 簡単なMeteorアプリを作ったことがある
用意するもの
- Meteorがインストールされている開発環境
コマンドプロンプトについて
このチュートリアルでは、ターミナルコマンドを以下のように表します。
$ meteor --version
先頭の $
はターミナルコマンドプロンプト(入力可能状態)を表す記号で、実際にコマンドを入力する時は $
を除いて入力します。